SOGO近くのレストラン・高記でランチ
SOGOを出て、さっきの日本人の方に聞いた方角に進む。
その方によると、SOGOのすぐ前の大通りを渡ったところのアーケード街の中の少し行ったところにあるとのこと。
とりあえず大通りを反対側に渡ってみる。
ただそこは大きな十字路になっていて、アーケードも真っ直ぐの方向と左側へ伸びる方向に両方ある。
どちら側にあるのかわからなかったので、とりあえず左側のほうを少し探してみる。
台北駅に向かう方角だ。
が、少し歩いたけどそれらしいお店は見つからない。
この時点で息子は疲れたのとお腹がすいたので、かなり駄々をこねだして歩かなくなった。
しかも小雨が少し降り出し、かなり寒い。
少々焦る私。
すぐ近くにあるはずなので、やはりこちらではないのだろうと思い、先ほどの十字路まで戻り、家族はその場に待たせ、今度はSOGOから見て真っ直ぐな方向に伸びているアーケード街を調べてみる。
すると、今度は少し行ったところにすぐに“高記”の赤い看板を発見した!
良かったー、今度こそあった〜!やっとお昼にありつける!とホッと一安心するのであった。
さっそくお店に入ってみた。
店内はけっこう混んでいたけど、たまたま入り口近くのテーブルがあいていて、そこにすぐ案内してもらえた。
みんなお腹ぺこぺこだったし、疲れ果ててもいたので、すぐにテーブルに案内され、本当に嬉しかった。
ただ座って少し落ち着いてからわかったのだが、ここは入り口近くなので、お客さんが頻繁にドアを開けて出入りするたびに、寒い風が入ってきてかなり寒い席だったのだ。
まあ席があっただけありがたいので、我慢するしかない。
それに席につくと、すぐに温かいお茶が大きなポットに入れられて出てきたので、それで体が少しは温まり、ありがたかった。
高記の料理を平らげる
みんなお腹がすいていたので、あれこれ注文する。
ショウロンポウ10個入り1皿
肉まん10個入り1皿
海老チャーハン
海鮮固焼きそば
トンポウロウ
高菜と豚肉の湯麺
杏仁豆腐
それに台湾ビールを1本(瓶)
などなど、家族みんなで平らげた。
味は、どれも本当においしかった。
ショウロンポウは期待通り、肉汁ジワ〜でぷりぷりのたまらない味だし、肉まんは器の下が鉄板みたいになっていて、下に焦げ目がついている。
これがジューシーな肉まんと絶妙なバランスでおいしい。
海老チャーハンや海鮮固焼きそばも、あっさりなんだけど材料の味がよく生きていて、手際よく料理されているのがよくわかり、こういうところにプロと素人の差を感じる。
どんどん入ってしまうおいしさ。
高菜と豚肉の湯麺は、ものすごくあっさりした麺。
私はラーメンみたいなのがほしくて頼んだが、ラーメンというよりも、あっさりしたフォーといったほうが近いかも。
スープは透明であっさり塩味(塩気が足りないほど)、ものすごく優しく、それに細かく刻んだ高菜と豚肉が入っている。
ラーメンを想像して頼むと、まったくラーメンのこってりさはないのでちょっとがっかりだったけど、これはこれでおいしかった。
こってりした料理の付け合せとしては、スープみたいに食べられるのでいいかも。
お腹にも優しい味だった。
それにしても台湾の麺は、全体的に日本のラーメンと比べるとすごくあっさりしている。
というか日本のラーメンとは別物だ。
そしてびっくりだったのがトンポウロウ。
ものすごくやわらくこってりと甘く煮られた豚肉を、白いパオみたいな生地ではさんで食べるのだが、このお肉の濃厚な甘さと脂っぽさが脳天を刺激するおいしさ。
甘みと油の魔力ってつくづくすごいと思う。
危険なほど(大げさ)。
ただ、感動したものの、少し食べれば十分かもしれない。
みんな一かけずつ食べたのだが(一かけがけっこう大きい)、こってりしていて濃い味なので、それで胸いっぱいって感じだった。
最後にあまった一つは、夫ががんばって食べていた。
でも癖になる味なので、また台北に行ったら食べたくなるだろうな〜。
ただしこのトンポウロウ。
あまりにもやわらくて崩れやすく、しかもたれがたっぷりかかっていて、パオではさんで食べるのがめちゃめちゃ食べにくい。
手がべたべたに汚れるのを覚悟。
そういえば、白い饅頭みたいな生地にはさんで食べるこのトンポウロウ、長崎にも確か同じような食べ物があった。
豚の角煮まんだっけ?長崎に行ったときに食べて、おいしかった記憶がある。
さて、このように料理がおいしく、次々と平らげていったけど、食事中はけっこう大変だった。
というのも娘も息子も疲れていたので機嫌が悪く、落ち着かず動き回ったり悪さをしたりで、まったく目が離せなかったのだ。
息子もお腹がすいているけど、もう疲れてどうしようもないらしく、食べながら落ち着きなく席から動き回ったりして私たちを散々てこずらせた挙句、食べながら眠ってしまった。
食べながら眠ってしまうなんて、ほんと珍しい。
連日の寝不足がたたったらしい。
まあ、眠ってくれてほっとした。
娘も散々いたずらをした後、私のオッパイを飲みながらぐっすり眠ってしまった。
二人が眠り、やっとほっと一息つく私。
少し休んでから会計を済ませる。
みんなお腹いっぱい食べ、全部で1892元(6千円くらい?)。
台湾での食事代としては高いだろうけど、日本でこのレベルの料理をこれだけ食べたら、とてもこれではおさまらない。
大満足の味だった。
両親も台湾のご飯のおいしさに大喜びだった。
ホテルで一休み
ぐっすり眠り込んだ子ども二人を抱え、お店の前でタクシーを拾い、とりあえずホテルに戻る。
娘はともかく、4歳になる息子を抱えて移動するのはほんっと大変だった。
SOGOのところの高記からシーザーパークまでのタクシー代、115元。
子どもたちをそのままベッドに寝かせ、私たちも寝不足なので昼寝をする。
が、息子はけっこうすぐに目が覚めてしまい、それほど長くは眠れなかった。
その後、午前中に露店で買ったみかんやトマトを食べてみた。
みかんはものすごく甘く、おいしかった。
母はもうちょっと酸っぱさがほしいというほどだった。
トマトも濃い味で甘みもあり、やっぱりおいしい。
旅行に出ると、野菜不足になったりしがちなのでちょうどよかった。
しばらく休み、16時を過ぎたのでそろそろまた出かけようということになり、いざ部屋を出ようとしたら、私たちのカメラがないことに気づく。
そういえばさっき息子がカメラで遊んでいたような記憶が・・・。
慌てて部屋中を探す。
こういうとき、子どもに「カメラはどこ?!」なんて聞いても無駄。
子どもは自分がどこに置いたかなんて、ちっとも覚えていないのだ。
あちこち探し回り、やっとベッドとベッドの間の隙間からカメラが見つかったのは、もう17時近くになっていた。
トホホ・・・である。
そんなこんなで出かけたのは17時ちょっと過ぎだった。
子連れだと、本当に何があるかわからない。
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