士林夜市へ
道はすいていたけど、距離がけっこうあったのでそれなりに時間がかかり、タクシーはやっと士林夜市があるMRTの駅前に着いた。
夜市は駅前すぐから広がっているのだけど、台北一大きい夜市というだけあり、駅前からものすごい賑わい。
まるでお祭りかと思うほど。
駅前でタクシーを降り、そこから適当に歩いてみることにした。
ただもう時間も遅く、子ども達は疲れ果ててしまっていた。
娘は抱っこしているからいいとして、息子をどうにかごまかして歩かせるため、目の前に綿菓子の出店が出ていたので、そこで大好きな綿菓子をまず買ってあげて、それから歩くことにした。
綿菓子は1つ30元(100円くらい?)。
さすが、台湾。白だけでなく、赤・白・青のちょっとどぎつい3色の綿菓子(体に悪そう〜)もあり、息子はもちろんそちらを選んでいた。
まあ、こういうときは仕方ない。
息子は大喜びで元気も出たので、士林夜市を歩くことにした。
どっちを見てもたくさんの人であふれていて、いったいどこがメインストリートにあたるのかよくわからない。
どこに何があるのかよくわからないけど、駅前から出店に沿って適当に歩いてみる。
それにしてもすごい人。
人・人・人でぎっしりで、ちょっとうかうかしているとはぐれそうになるので(うちの両親も迷子になったら帰れない)、家族みんなで手をつないで前後を確認しながら歩いた。
活気があるなんてものではなく、もうまるでお祭りだ。
こんなに混んでいるのは、土曜日だからなのだろうか?普段からこんな賑わいだったら、本当にびっくりだ。
出店の種類は様々。
食べ物から雑貨みたいなものまで色々ある。
値段はどれもそれほど安くはなさそうだ。
観光客値段なのだろうか。
食べ物では果物の出店が多いような気がした。さすが南国。
果物のいいにおいがするので、ぜひとも食べたいところだったけど、私が食べれば息子も食べたがるし、でも子どもに食べさせるには衛生状態がどうだかよくわからないので、一応やめておく。ちょっと残念。
最初は通り沿いに出ている露店に沿って歩いていたが、ふと横を見ると、アーケード街も横を走っていて、そちらもお店と人で賑わっている。
そういえばガイドブックの士林夜市の説明のところに、“士林夜市は屋根があるので雨が降っても安心”と書いてあった。
もしかしたらそっちが夜市のメインストリートかもしれないと思い、途中でアーケードのほうに入ってみた。
するとアーケードに入るところに、ちょうど運悪く蛇の屋台(蛇を食べるのだろうか?)があり、かごの中に大蛇が入っているのだ!私は大の蛇嫌い。
なぜだか昔から異様に怖いのだ。
小さかった頃、百科事典で蛇の写真が載っているページは、怖くてめくれなかったほど。
だからたとえかごの中に入っていても、あんな大蛇のいる前は怖くて通りたくなかったのだけど、これ以上時間を無駄にするわけにはいかなかったので、思い切って通ることにした。
そりゃあもう息を止めて走り抜けるような感じで、蛇の前をダッシュする。
夫はのんきに写真なんかを撮っている。
信じられない。
二度ともうここは通りたくないと、足早に去った。
しばらくアーケード街を歩き続け、そのうち原宿の路地みたいなところに出た。
そこはさらにたくさんの人で混みあっていて、その道に出ると人の流れに押し流される感じだ。
息子はさすがに疲れて「もう帰りたい」と言い出すし、特に魅力的なものが売っているわけではなさそうだったので、ここからもう引き返すことにした。
いるだけで疲れてしまいそう。
とにかく士林夜市はすごい人で賑わっている、ということはわかり、ほんの一部分かもしれないけど、夜市の雰囲気も味わえたのでもう帰ることにした。
やっぱり小さい子ども連れだと、夜市を楽しむのはけっこう大変かも。
またMRTの駅のところまで戻る。
駅の近くに、果物の飴を売っている屋台があったので、最後にそこで息子のために飴を買ってあげることにした。
日本のお祭りでもよく売っている、イチゴやりんごに飴がかぶさっているもの。
私も小さい頃地元のお祭りでよく買ってもらい、「懐かしい〜♪」という飴だ。
イチゴ飴(40元)とりんご飴(30元)を一つずつ買い、ホテルに帰ってから食べることに。
そして駅前でまたタクシーを拾い、ホテルまで帰った。
帰りは意外に近く、タクシー代も170元(500〜600円くらい)だった。
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